嘘も孤独も全部まとめて
「あ、あとこれ助かった」


たくさんの指輪が束になったリングゲージを戸田に返す。


「お役に立てました?」


「ああ、寝てる時にこっそりサイズ測れて良かったよ」


「そうですか」


なぜか得意顔。


「ってか、何でこんなもん持ってんの?」


「そこには触れんとって下さい!」


えーっ…。

突然キレられた…。

何で?

理解できねーし…。


「はいはい。じゃあもう聞かねーよ」


「いや、もうちょっとツッコんで!」


無理ー…。


「そんな冷たい目で見んといて下さいよー」


「だって扱い分かんねーし。そんなん、百年の恋もいっぺんに覚めるわ」


戸田はよく分からん。
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