嘘も孤独も全部まとめて
※※※



時刻は早朝四時。

仮眠明けで交代した直後、家が燃えているとの一報を受け現場に向かった。


「あーあー、こりゃ派手に燃えちゃってんねー」


振り返ると、河西駅前交番の所長が立っている。


「お疲れ様です」


「おーっ、お疲れ」


えーっと、名前は……。

……。

あ、そうだ。

坂東所長だ。


「お疲れ様です!」


名前を思い出した途端、所長の後ろから一際大きな声が聞こえてきた。


「どうも」


こっちは確か…菅原だっけか…。
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