嘘も孤独も全部まとめて
「あとちょっとで交代なのに、こんだけ派手に燃えてたら消火待って実況見分とかして調書作ってたら、帰んの夜じゃない?」
「……ですね」
何台もの消防車が燃え盛る家に向けて放水するのを横目に見る。
少し離れたところで別の署員が目撃者に話を聞いていた。
「しょちょー。規制掛けてきましたー。あ、お疲れ様でーす」
見たことのない女性警察官が緩い感じで声を掛けてくる。
「お疲れ様です」
「河西駅前交番の佐々木です」
階級章の地色と草の色が銀、バーが二本。
俺と同じ巡査長…か。
「……ですね」
何台もの消防車が燃え盛る家に向けて放水するのを横目に見る。
少し離れたところで別の署員が目撃者に話を聞いていた。
「しょちょー。規制掛けてきましたー。あ、お疲れ様でーす」
見たことのない女性警察官が緩い感じで声を掛けてくる。
「お疲れ様です」
「河西駅前交番の佐々木です」
階級章の地色と草の色が銀、バーが二本。
俺と同じ巡査長…か。