嘘も孤独も全部まとめて
「初めて解剖に立ち会った時のドリルで頭蓋骨に穴を空けた時の音と、臓器や脳みそをメスで切り分けた時のグロテスクさは未だに忘れられないですね」


「やめろ。岡本の奴まだ解剖に立ち会ったことないらしいから、変なこと吹き込むな」


「へぇー、そうなんやー。盗犯居てると盗み専門になるもんなぁー」


また変なドヤ顔しやがって…。


「そんなことないです!自分も変死の現場、やってみたいです!」


「あ?」


「はぁっ?」


ほぼ同時に声を上げ、岡本を見た。

目は子供のようにキラキラしている。
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