嘘も孤独も全部まとめて
……もう終わっちゃった…。


透と一緒に居るようになって、臨機応変に動けるようになったみたい。

それでも寂しいことに変わりはなくて。


「……仕方ない、よな」


仕事だもん…。

でも――。


「寂し…」


誰も居ない部屋で呟くと、余計に寂しさが募る。


「あーっ、もぉっ!」


やめやめっ!

辛気臭くなってどーすんの!

今日は透とディナーだろっ!


スマホで時間を潰す気にもなれなくて。

ベッドにごろりと寝転んでいると、いつの間にか眠ってしまった。
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