嘘も孤独も全部まとめて
※※※



……まだ、終わらないの…?


スマホの画面を見てみた。

時計は二十二時二十六分と表示されている。

何も注文せず、もう三時間半近くが過ぎようとしていた。

透に送ったスタンプもまだ未読のままだ。


……透のバカ…。


仕事だと分かっていても、こんなに素敵な場所で一人放置されるのはツラい。

周りに座っている他の客もあたしの方をチラチラ見たり、コソコソ話をしたりしている。

ガラス越しに見えるその姿を睨み付けると、皆慌てて目を逸らした。


待ち合わせをすっぽかされた惨めな女に見えるのかな…。


膝の上でギュッと両手を握る。
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