嘘も孤独も全部まとめて
「ずっとお一人でしたけど、閉店間際に男性と一緒に出て行かれましたよ」


「は?」


男……性…?


背中を冷たいものが走る。


「少々お待ち下さい」


そう言って店員が中に入って行った。


「ちょっ!待って!」


慌ててその後を追って中に入る。


「はい?」


「その男性って、どんな奴ですか!」


「えっと…あの、ちょっと……。てっ、店長!!」


俺が詰め寄ったからか、店員が慌てて店長を呼んだ。


「どうした?」


すぐに店長らしき人物が出てくる。
< 415 / 514 >

この作品をシェア

pagetop