嘘も孤独も全部まとめて
「んっ、や――…」


腰の辺りがぞわぞわして、真っ直ぐ立っていられない。


「杏里紗…」


首周りに強く吸い付かれ、また痕をつけられたのが分かった。

何度も執拗に痕を残す。


「とぉ――、んっ…」


熱を持った唇があたしの唇を塞いだ。

何度も角度を変え、混じり合う息とお互いの唾液。


「はぁっ…」


唇と上体が離れ目が合うと、透が勢いよくあたしのショーツを脱がした。


「ちょっ…」


突然過ぎて言葉が出ない。

次の瞬間――。


「やっ!」


ひょいと抱きかかえられたかと思うと、そのままジャグジーの中に放り込まれた。
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