嘘も孤独も全部まとめて
「私がこのような場に来ていいものか…ギリギリまで悩みました…。……私は十六で杏里紗を妊娠し、十七で出産しました。父親は当時付き合っていた大学生ですが、妊娠したことを告げたら逃げられてしまって…。妊娠を知った家族からは縁を切られ、高校も中退しました…。悩んでるうちに中絶も出来なくなって…。役所の人のお世話になりながら杏里紗を出産したものの、慣れない育児に嫌気が差して杏里紗を保育園に預けて働きに出るようになりました…」
初めて聞く母親の身の上話。
自分の周りには他の人みたいに親戚が居ないと思っていたけれど、縁を切られていたなんて知らなかった。
初めて聞く母親の身の上話。
自分の周りには他の人みたいに親戚が居ないと思っていたけれど、縁を切られていたなんて知らなかった。