嘘も孤独も全部まとめて
「日が昇るまでは気を抜くなよ」


「分かりました!」


そして張り込みをし始めて九時間。

結局、空が白む時間になっても被疑者は何も行動を起こさなかった。


「……とりあえず帰るか…」


「はい」


一度自宅に戻り、着替えて出勤することにした。

岡本と別れ自宅を目指す。

途中コンビニに寄り、目に止まった食べ物をすべて買い込んだ。

自宅に着き鍵を開けようとして異変に気付く。


……開いてる?


ドアを開けると室内は真っ暗。

玄関の電気を点け、室内の音に耳を凝らす。
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