嘘も孤独も全部まとめて
「すっかり夜だね」


そりゃあれだけやればね…。


今回の男は本当にしつこかった。

いつも適当な奴が見つからない。


「俺は帰るけど、これからどうするの?」


「さあ…」


付き合っている彼女が居るらしく、夜は帰らないといけないそうだ。


彼女が居るのに他の女と平気で寝られるなんて、男って下半身は別物なのか…。


とりあえず、また別の男を捕まえないと一晩路上で過ごさないといけなくなる。


誰か適当な奴居ないかな…。


タバコを歯で噛みブラブラ振り回していると、突然腕を引かれた。
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