嘘も孤独も全部まとめて
「因幡さんって何歳?」


「何?職質?」


「――っ、気になっただけ!悪い?」


「二十五」


「えっ!あたしより八つ上?!」


「ほー、じゃあ杏里紗は十七か…」


「ちっ…違う!二十歳(はたち)!」


喋れば喋るほど、まだまだガキっぽい。


「バレバレなんだよ」


「……まだ誕生日来てないんだもん」


「じゃあ、今年十八か」


「あたしのね誕生日、バレンタインの日なの」


「へー」


「プレゼント、期待してるからね!」


「は?」


気が付けば、日付もすっかり変わっていた。
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