スパダリ御曹司に年下看板娘は、溺愛で包囲されました。
「ほんと、ごめん」
それに興祐さんが悪いわけじゃないのに捨てられた子犬のように謝る彼を見るとこっちが申し訳なくなる。
「御縁専務、この度はご結婚おめでとうございます」
だけど会社の人が来ると今の捨てられた子犬みたいな表情は封印され、キリッとした仕事モードの表情になるからそれも素敵で……
求婚された時は戸惑ったけど、今は彼に惹かれている。自分でも恋をしているんだなと自覚がある。
「純鈴さん、こんにちは。改めましておめでとうございます」
大体お偉いさまがテーブルに帰って行くと高砂に興祐さんの秘書で腐れ縁だという根本さんが来た。婚姻届を提出して数日後もお祝いを持ってきてくれたばかりだった。