スパダリ御曹司に年下看板娘は、溺愛で包囲されました。
◇ディナーと初夜
受付でチェックインをしてホテルの部屋に入ると、まだ夕方だから暗くはないがとても綺麗な絶景が広がっていた。
「興祐さん、こんな素敵な部屋いいんですか……?」
「あぁ、二人の記念日だからね。喜んでもらえたかな」
「はい! とても……! 興祐さん、ありがとうございますっ」
興祐さんは「喜んでもらえてよかった」と言って微笑むとソファに座った。その笑みにはしゃぎ過ぎてしまったと思い彼の隣に座る。
「……どうかした? 疲れたかい?」
「いえっ、少しはしゃぎ過ぎたかなと思って……」
「そんなことはない。喜んでもらえて嬉しい。まだディナーまでは時間があるからお茶にしようか」
そう言って興祐さんは立ち上がり部屋に設備されていたアメニティグッズの中からお茶のティーパックを取りティーカップに入れてお湯を注いで持ってきてくれた。