スパダリ御曹司に年下看板娘は、溺愛で包囲されました。

「あの、興祐さん。今日は……」

「心配しないでも大丈夫だよ、今日は何もしないから」


　そう言って興祐さんは私の頬に触れて優しく髪にキスを落とした。


「……私に、魅力がないからですか？」

「えっ？」

「抱く価値も、ないってことでしょう？　違うって、思ったからさっきやめたんでしょう？」


　うつむきながらそう言えば「違う、違うよ」と私の肩に触れて言った。


「俺は純鈴ちゃんのこと大事にしたいんだ」

「……もう、触れてはくれないんですね」

「違くてっ！　これでも我慢して……本当は、もう少し触れたい。だけど、君を壊してしまうんじゃないかと思ったら」

「……っ、じゃあ私を壊してください」


　私はそう呟くと彼を見上げた。するとため息を吐いた興祐さんは「後悔しても知らないよ」と私の耳元で囁くと私の唇を塞いだ。