スパダリ御曹司に年下看板娘は、溺愛で包囲されました。
◇愛してます
結婚式からひと月過ぎ、私は【ふじの】で茶葉をティーパックに詰める作業をしていた。
「純鈴ちゃん、これもお願いしていい?」
「うん。わかった」
【ふじの】は、興祐さんのおかげで黒字続きだ。
興祐さんがいっぱい営業をしてくれたおかげで茶問屋のようなことをさせてもらえているし、今は彼が企画をしているお茶をメインにしたカフェに出すお茶などを相談したりと前では考えられないようなことをしている。
「純鈴ちゃん、明日は会社の方の仕事だったわよね?」
「うん」
週に一回、会社に行ってお茶カフェの打ち合わせという名のお茶の淹れ方講習を興祐さんに頼まれたために講師をしている。初めは断っていたけど、何度もお願いされたら断れなかった。