スパダリ御曹司に年下看板娘は、溺愛で包囲されました。


 ***
 (純鈴side)

「ビーフシチュー、美味しいよ」

「ありがとうございます、今日はお肉が安かったので……」


 興祐さんは十九時過ぎに帰宅してからなぜだかソワソワしている。今も私の目を見ないし、避けているみたいだ。


「あの、興祐さん。私、何かしてしまいましたか……?」

「……ぇ!? いや、そんなことはない」

「そうですか。それとも好きではないですか? ビーフシチュー」


 ビーフシチューは結婚して一緒に住み始めてから初めて作ったし、もしかしたら苦手なのかもしれない……
 なら、なんか違うものを作った方がいいかもしれないと思い彼のビーフシチューを下げようとしたが。


< 45 / 49 >

この作品をシェア

pagetop