スパダリ御曹司に年下看板娘は、溺愛で包囲されました。


「ち、ちがう! ビーフシチューは大好きだよ、純鈴ちゃんのご飯はいつも美味しい」

「そ、そうですか……ありがとうございます。なら、なんで避けるんですか?」

「避けてなんかない……ただ、俺は、」


 彼はいつもと違い、何かを言い吃っている。言おうか迷っているようだ。


「はっきり言ってください。私、興祐さんになら何言われたって……」

「っ……そうか。今夜、純鈴の時間をくれないだろうか?」

「……っ……」


 初めて呼び捨てで呼ばれて心の中でキュンとしていると「ダメかな?」なんて興祐さんが不安そうに問いかける。仕事している時の顔とは本当に別人だよね……可愛らしい。


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