兄の好きな人 第一部
「広瀬君。今日広瀬君の家で勉強しない?」






次の日学校から図書館に向かう途中で西田は言った






こいつまた俺のこと誘ってんのか?






けど家には裕子がいるかもしれないし…




裕子に彼女がいるって知られたくない…







「図書館でいいじゃん。俺の家なんか来てもつまんないと思うし」





「…。うん」






西田はしぶしぶ頷いていた。






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