兄の好きな人 第一部








一睡も出来なかった






裕子…




まだ怒ってるよな






ちゃんと話したい





裕子に俺の気持ちをわかってほしい










「おはよう」





「裕也おはよう」






「あれ…。母さん裕子は?」






「何か早くに学校行っちゃったわよ」










俺を避けてるんだ





「何?ケンカでもしたの?」





「…。別に。」





「仲良いあんたたちでもケンカなんかするのねぇ」






「…」





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