兄の好きな人 第一部
裕子がいなくなったリビング






俺は一人で晩御飯を食べた






やっぱり一人は美味しくない





裕子と一緒じゃなきゃ美味しくない







やっぱり俺じゃだめだった





どんなに裕子のことを想っていても




兄貴の俺じゃ駄目なんだ






こんなにこんなに好きなのに





どうして俺は裕子の兄貴なんだろう






なんで裕子と結ばれないのに
俺はこの世に生まれてきたんだろうか









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