兄の好きな人 第一部
冷戦
夏休み中




裕子と俺は会話を交わさずに





毎日を過ごした









俺は裕子中心の毎日を送っていたから
毎日が苦痛だった







裕子と話したい






裕子に触れたい







毎日毎日裕子を抱いた時のことを思い出していた








一つになったとき





この世の全てを手にいれた気がしたけど






それは全てを手放したことに繋がっていたんだ








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