兄の好きな人 第一部
「俺はお前がうらやましい。





心からそう思う」






「はっ。何いってんだか」







優は自分の席に着いた









今の俺にできることは
勉強を頑張って大学に受かって家を出ることだ






裕子を安心させてあげるためにはそれしか出来ない










補習が終わった後も俺は図書館で勉強した






勉強することで裕子のことを考える時間を少なくしようとした







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