兄の好きな人 第一部
俺はその日の帰りに裕子へのプレゼントを買いにいった






何か防寒具みたいなものがいいかな








セーター





靴下






マフラー








色々見て回る







「あ」






この手袋





裕子に似合うかも






茶色のファーでできてる手袋





暖かそうだし






俺はもう裕子の手をとることができないから





裕子の手をこれで暖めてあげたい





そんな気持ちを込めて



俺はこの手袋を選んだ



< 186 / 276 >

この作品をシェア

pagetop