兄の好きな人 第一部
「裕子…。そんな顔しないで…。





俺勉強頑張って大学行くからさ…
そしたらもう裕子とは離れた所で生活することになるし。
裕子も安心できるだろ?








だから…
もうこれ以上俺のこと怖がらないで…」








「お兄ちゃ…」






「ごめんなほんとに…。

俺のこと信じてくれて
慕ってくれてたのに…。
全部踏みにじっちゃって…」







裕子の顔が真っ直ぐに見えない







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