兄の好きな人 第一部
裕子が俺の腕の中で震えていた






「裕子…。






怖い…?」







「ぁ…。っ。
ごめ…なさぃ…」






裕子の目には涙がたまっていた






こんなに裕子に無理させてしまった





俺何やってんだ…






「私っ…大丈夫…だから」






裕子が泣きそうな声で答えた






< 230 / 276 >

この作品をシェア

pagetop