兄の好きな人 第一部
「ぉにぃ…ちゃ」






「愛してる…。




愛してる裕子。」








裕子にこのありったけの想いを伝えたい






裕子を抱きしめる腕は



ずっと震えていた







「あっ…。あの…」







「いいから…。
何にも言わなくて…。
伝えたかっただけ…。あは。



ありがとう。




本当にありがとう裕子。」







俺は裕子から体を離した






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