兄の好きな人 第一部
「早くご飯食べちゃいなさい」





「うん」






俺は味噌汁をすすった。





「裕子彼氏できて寝坊もしなくなるといいんだけど。




裕也にべったりだったのに。


やっぱり彼氏は違うわね。




裕也もそんな顔してないで彼女の一人でも作ったらいいのに」







母さんの一言一言が胸に突き刺さる






「ごちそうさま。




…いってきます」







俺は一人で家を出た





< 73 / 276 >

この作品をシェア

pagetop