涙―RUI―
いつもと同じ帰り道。
いつもと同じ夕焼け。






…なんでかな??
今思えば、今まで見たこともない綺麗な夕陽だった気がするよ。








いつもと違ったのは…二人の距離が、少しだけ近づいたことだけ。







寒さに色づく並木道で、
あなたの手が、私の髪に触れた。
あなたの目が、私を離さなかった。












そして、



…そして、ふたつの影が、ひとつになった。


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