涙―RUI―
第七章 ラブレター-LOVE LETTER-

ブレーキ。

大丈夫。



…だって、ヨウを失ったときに私の心も死んでしまったんだから…














だから、気持ちを消してしまうことなんて簡単だった。








私にはヨウがいる。
他の人なんていらない。






…そんなこと、ヨウも許してくれない…



私が誰かを好きになることは、ヨウを忘れること。
私が忘れてしまったら、ヨウは本当に死んでしまう。













私は、そう思っていた。
思い込んでいた。
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