『セーラー服を脱いだら、キミは…』スカートが捲れた、その時ボクは… 番外編
やっぱり、無理!

うまく持ち込めない


予習したつもりだったのに

イメトレもした


足りなかった


「あ、理央にクリスマスプレゼントあるんだ」


「え?なに?
私、用意してないよ」


「うん、お互いバイトしてないから
プレゼントなしって決めてたじゃん
だから、いんだけど…
ぜんぜんたいした物じゃなくて…」


気不味くなった時に出すために用意してた


「えー!いいの?
ありがと♡」


「ホントにたいした物じゃないから
あとであけてよ」


「えー、気になる」


「佐伯(さえき)先生と選んだんだ」


「え、レンレンと?」


佐伯先生は保健室の先生で
理央がよく遊びに行ってるから
ボクも交流するようになった

佐伯 恋(れん)だから
理央はレンレンて呼んでる

プレゼントは佐伯先生に相談して
ネットで購入した


「何がいいかわからなくて
佐伯先生に相談したんだ
来年はちゃんとバイトして
ちゃんとした物プレゼントしたい」


「うん
私も来年はプレゼントするね
ありがと、武頼」


「うん
ケーキ食べよ」


「そーだね
チキンも食べたいね
持ってくるから待ってて…」


「うん」


カノジョの部屋でケーキを食べるクリスマス


今年はコレでいんだ


来年は何をプレゼントしよう?

来年は…

来年も
ボクと理央は…



「きゃー!!!ちょっと!!!
なにしてんの???
もぉサイテー!!!
みんなで盗み聞きしてたの?」


ドアの向こうで理央の声が聞こえた
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