『セーラー服を脱いだら、キミは…』スカートが捲れた、その時ボクは… 番外編
すれ違う高校生が少し羨ましくなる


武頼の視線も高校生を見てた


「懐かしいね…
セーラー服」


セーラー服
この前まで着てたのにな…


ん?
武頼ってもしかして…

セーラー服の女子高生が好きなのかな?


「武頼って…」


春の風が吹いてサクラが舞った


「「キャー…」」


女子高生のかわいい悲鳴が聞こえて
私は武頼の目を隠した


パンツ見えちゃう
武頼、見ちゃダメ!


同時に武頼に抱きしめられた


武頼…

好き♡


武頼、そんなに会いたかったんだ


「ダメ…
理央のスカート捲れたら、ヤダ」


「え…?」


「相変わらず理央、スカート短いし
今日、風強かったから心配だった」


なんだ
私のスカートが捲れないようにしてくれたんだ


抱きしめられたんじゃなかった


「私の勘違いか…」


「なにが?」


「武頼って
セーラー服の女子高生が好きなのかなって
私はもぉセーラー服着れないから…」


「セーラー服でもセーラー服じゃなくても
ボクは理央が好きだよ」


武頼…

好き♡


「バカップルだね」(小声)

「こんなところで抱き合ってるよ」(小声)

「ね…聞こえるよ」(小声)


聞こえてるわ


「武頼、行こっか…」


「うん…
ボクは
セーラー服じゃない方が都合いいけど…」


「え?」


セーラー服だと脱がせないから?


「え、あ…」


武頼、目が泳いでるよ


「今日って
ご飯食べたら、どーする?」


「久しぶりにボクんち来る?」


「え…」


今日は、やっぱり…♡


「あ、別に…そーゆー…」


「私、明日も仕事休みなんだ」


泊まってもいいよ♡


「ボクは明日から講義始まるから…」


そこはマジメなんだ


やっぱり武頼だ


「ボク、もうすぐ免許取れそうだから
そしたら出掛けようよ!
今度は、ふたりで…」


「え…それって、泊まり?」


「うん、できれば…」


「できる♡できる♡」


「「え…別に、そーゆー意味じゃ…」」


「「ハ、ハハハハ…」」


やっぱり私は…


「理央…
今日、すごく会いたかった」


「うん♡私も」


いつも私の気持ちを超えてく
武頼の気持ち


その度に
私も武頼をもっと好きになる


やっぱり私は
この人を好きになってよかった


武頼
私の性格知ってるよね?


負けないからね、私!


セーラー服を脱いでも私は
武頼が好きだよ♡


「キャー♡」


「もぉ!理央
スカート短すぎ!」


< 91 / 93 >

この作品をシェア

pagetop