雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
落ち込んでいる場合じゃない。
雨宮課長を追いかけないと。確かこの後はレンタカーを借りるって言っていた。レンタカーのお店は……。
スマホで仙台駅近くのお店を検索。
「中島さん!」
スマホを見ていたら、肩を掴まれた。
「雨宮課長……」
「ごめん。歩くの早かったよな」
心配そうな雨宮課長の顔を見たら、小さな子供みたいに泣きそうになった。
迷子になって、泣くとかありえないって思うけど、少し涙ぐんだ。なぜか雨宮課長を目の前にすると気持ちが緩んでしまう。
どうしてなんだろう。
「いえ。すみません。私の方こそ」
「時間があまりないから、つい早足になって」
そう言って雨宮課長が私の前に右手を差し出した。
うん? 握手?
おずおずと差し出す手を雨宮課長が握ってくれる。
少し課長の手は汗ばんでいる。私を捜して走ってくれたんだ。
「迷子防止」
私の手を握ったまま雨宮課長が歩き出した。
キュン。
雨宮課長が手をつないで歩いてくれる。
都合が良過ぎる展開に一瞬、夢かと思ったけど、夢じゃなかった。
雨宮課長を追いかけないと。確かこの後はレンタカーを借りるって言っていた。レンタカーのお店は……。
スマホで仙台駅近くのお店を検索。
「中島さん!」
スマホを見ていたら、肩を掴まれた。
「雨宮課長……」
「ごめん。歩くの早かったよな」
心配そうな雨宮課長の顔を見たら、小さな子供みたいに泣きそうになった。
迷子になって、泣くとかありえないって思うけど、少し涙ぐんだ。なぜか雨宮課長を目の前にすると気持ちが緩んでしまう。
どうしてなんだろう。
「いえ。すみません。私の方こそ」
「時間があまりないから、つい早足になって」
そう言って雨宮課長が私の前に右手を差し出した。
うん? 握手?
おずおずと差し出す手を雨宮課長が握ってくれる。
少し課長の手は汗ばんでいる。私を捜して走ってくれたんだ。
「迷子防止」
私の手を握ったまま雨宮課長が歩き出した。
キュン。
雨宮課長が手をつないで歩いてくれる。
都合が良過ぎる展開に一瞬、夢かと思ったけど、夢じゃなかった。