雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
「雨宮課長、何を混ぜたんですか?」
「全部のジュース」
クスッと笑ってから、雨宮課長も自分のアイスコーヒーに口をつけた。
「うーん、複雑怪奇な味だ」
雨宮課長が眉を顰めて渋い顔をする。
「それもアイスコーヒーもどきですか?」
「中島さんにだけに出すのはズルイでしょ。同じの二つ作って来たよ」
公平というか、変な人。
でも、今夜は映画館で会えたのが雨宮課長で良かった。
張り詰めていた気持ちが少し和む。
笑ったからかな。
「『ショーシャンクの空に』良かったよね」
思い出したように雨宮課長が口にした。
先ほど、上映していた映画だ。
泣いていたから、全く見られていなかったけど、目を閉じていても場面が浮かぶ程、繰り返し見ている大好きな作品だ。
「やっぱ。ラストシーンがいいよね。何度見てもスカッとするな」
激しく同意。
アンディとレッドが再会する、あのラストはいい。
原作のスティーブン・キングの小説では書かれなかったシーンだったけど、ダラボン監督は観客が最後に見たいシーンを撮ってくれた。
気づくと映画談義になっていた。まず冒頭のシーンから答え合わせをするように雨宮課長と話した。ドローンなんてない時代だから、アンディが刑務所に行くシーンは実はヘリコプターから撮った映像であると雨宮課長が教えてくれる。
雨宮課長ってこんなによく話す人なんだ。
映画が大好きなんだ。
急に親近感を覚える。
「全部のジュース」
クスッと笑ってから、雨宮課長も自分のアイスコーヒーに口をつけた。
「うーん、複雑怪奇な味だ」
雨宮課長が眉を顰めて渋い顔をする。
「それもアイスコーヒーもどきですか?」
「中島さんにだけに出すのはズルイでしょ。同じの二つ作って来たよ」
公平というか、変な人。
でも、今夜は映画館で会えたのが雨宮課長で良かった。
張り詰めていた気持ちが少し和む。
笑ったからかな。
「『ショーシャンクの空に』良かったよね」
思い出したように雨宮課長が口にした。
先ほど、上映していた映画だ。
泣いていたから、全く見られていなかったけど、目を閉じていても場面が浮かぶ程、繰り返し見ている大好きな作品だ。
「やっぱ。ラストシーンがいいよね。何度見てもスカッとするな」
激しく同意。
アンディとレッドが再会する、あのラストはいい。
原作のスティーブン・キングの小説では書かれなかったシーンだったけど、ダラボン監督は観客が最後に見たいシーンを撮ってくれた。
気づくと映画談義になっていた。まず冒頭のシーンから答え合わせをするように雨宮課長と話した。ドローンなんてない時代だから、アンディが刑務所に行くシーンは実はヘリコプターから撮った映像であると雨宮課長が教えてくれる。
雨宮課長ってこんなによく話す人なんだ。
映画が大好きなんだ。
急に親近感を覚える。