雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
救急受付をしてくれる総合病院が車で20分の所にあった。
雨宮課長が運転をし、私が後ろの席で藤原さんの意識がなくならないように話しかけ続けた。
藤原さんは青白い顔でずっと私に「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝り続ける。それはもう何かの祈りのように聞こえて胸が苦しくなる。
成瀬君にフィルムを渡した藤原さんを責める気にはならない。きっとやむを得ない事情があったのだろう。むしろ、こうして心労をかけてしまった事が申し訳ない。
「藤原さん、大丈夫ですから。心配しないで下さい。大丈夫ですから」
藤原さんの祈りのような謝罪に私も祈りのように同じ言葉を繰り返した。
雨宮課長が運転をし、私が後ろの席で藤原さんの意識がなくならないように話しかけ続けた。
藤原さんは青白い顔でずっと私に「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝り続ける。それはもう何かの祈りのように聞こえて胸が苦しくなる。
成瀬君にフィルムを渡した藤原さんを責める気にはならない。きっとやむを得ない事情があったのだろう。むしろ、こうして心労をかけてしまった事が申し訳ない。
「藤原さん、大丈夫ですから。心配しないで下さい。大丈夫ですから」
藤原さんの祈りのような謝罪に私も祈りのように同じ言葉を繰り返した。