雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】

雨宮課長のミートソース

家の近くのスーパーで買い物をして、それからマンションに帰って来た。エレベーターに雨宮課長と二人で乗っているのが嬉しい。

目が合うと雨宮課長が微笑んでくれる。
たったそれだけの事が幸せな気持ちにさせる。

雨宮課長は最強すぎる。

なんでこの人はこんなに素敵なんだろう。

「奈々ちゃん、扉閉まるよ」

雨宮課長に見惚れていたら、エレベーターの扉が開いていた。
もう三階に着いちゃった。このエレベーター、いつもは遅く感じるのに。

「行こうか」

エレベーターから出ると、雨宮課長がレジ袋を持っていない方の手で手をつないでくれる。

指の長い大きな手は、とっても温かい。
仙台の駅で手をつないでもらった事を思い出した。

あの時はよそよそしい感じがあったけど、今はしっかりと恋人つなぎで嬉しい。

心の距離が近くなったんだと感じて、甘い気持ちになった。
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