雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
「奈々ちゃん、寂しそうな顔して、どうした?」
「寂しそうな顔してますか?」
「うん」
「もうすぐ課長、帰っちゃうのかなと思って」
「そうだね。電車がある時間には帰らないと」
「泊まっていきませんか? 生理ですけど」
「何その誘い文句」
ぷっと課長が笑う。
「変ですか?」
「誠実な感じがしていいなと思って」
「どこが誠実なんですか?」
「エッチはできないけど、一緒にいたいって奈々ちゃんの気持ちが伝わって来て。俺の事、物凄く好きな感じがしていい」
「物凄く好きですよ。だから泊まっていって」
「同じベッドに眠るの?」
「課長が嫌じゃなければ」
「嫌な訳ないじゃないか。好きな子が隣で眠っているなんて」
「じゃあ、泊まっていって」
上目遣いで課長を見つめてみた。
男の人はこういうの好きだって聞いた事があるから。
「その可愛い顔は反則だ。泊まっていこうかな」
テーブルの上のスマホが振動する。
雨宮課長のスマホだ。
表示された名前に胸が痛くなる。
佐伯リカコからだった。
「寂しそうな顔してますか?」
「うん」
「もうすぐ課長、帰っちゃうのかなと思って」
「そうだね。電車がある時間には帰らないと」
「泊まっていきませんか? 生理ですけど」
「何その誘い文句」
ぷっと課長が笑う。
「変ですか?」
「誠実な感じがしていいなと思って」
「どこが誠実なんですか?」
「エッチはできないけど、一緒にいたいって奈々ちゃんの気持ちが伝わって来て。俺の事、物凄く好きな感じがしていい」
「物凄く好きですよ。だから泊まっていって」
「同じベッドに眠るの?」
「課長が嫌じゃなければ」
「嫌な訳ないじゃないか。好きな子が隣で眠っているなんて」
「じゃあ、泊まっていって」
上目遣いで課長を見つめてみた。
男の人はこういうの好きだって聞いた事があるから。
「その可愛い顔は反則だ。泊まっていこうかな」
テーブルの上のスマホが振動する。
雨宮課長のスマホだ。
表示された名前に胸が痛くなる。
佐伯リカコからだった。