雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
「ごめん。待たせたね」
栗原さんが水色のエプロンを付けながら私たちを見る。
「電話ご主人ですか?」
まりえちゃんが聞く。
「あー、友達。大した用じゃないから。さて、料理しますか」
「先生!」
まりえちゃんが勢いよく手を挙げる。
「肉じゃがのお肉忘れました」
栗原さんがぷっと笑う。
「大丈夫よ。家にあるから。牛肉でいいかな」
「はーい」
まりえちゃんが元気に返事をする。
「まりえちゃんは肉じゃがと餃子で、中島ちゃんはきんぴらごぼうと、ピーマンの肉詰めだっけ?」
「はい」
拓海さんが前に好きだと言っていたおかずだ。
お弁当のおかずにも良さそうだから、いつか作ってあげたいと思っていたけど……。
そんな日が来るのかな。
「じゃあ、下ごしらえね。中島ちゃんはごぼうと人参のささがきをまず作ろうか。包丁じゃなくて、ピーラーで簡単にできるから」
栗原さんにピーラーを貸してもらった。
「で、ささがきにしたゴボウはアクを抜く為に、酢水につけてね」
「栗原さん、私もピーラー必要です!」
まりえちゃんが言った。
「もう一個あるから大丈夫。まりえちゃんはジャガイモ、にんじん、玉ねぎの皮むきね。玉ねぎはピーラー使っちゃダメよ」
栗原さんに言われ、まりえちゃんと作業を始める。
キッチンはエル字型で、三人で料理していても余裕がある。
家族向けのキッチンって感じ。
広いキッチンで拓海さんと一緒に料理したら楽しそうだなと無意識に考えてハッとする。
気を抜くとつい拓海さんの事ばかり浮かんでしまう。
やっぱりスマホの電源消したままはマズイかな。
栗原さんが水色のエプロンを付けながら私たちを見る。
「電話ご主人ですか?」
まりえちゃんが聞く。
「あー、友達。大した用じゃないから。さて、料理しますか」
「先生!」
まりえちゃんが勢いよく手を挙げる。
「肉じゃがのお肉忘れました」
栗原さんがぷっと笑う。
「大丈夫よ。家にあるから。牛肉でいいかな」
「はーい」
まりえちゃんが元気に返事をする。
「まりえちゃんは肉じゃがと餃子で、中島ちゃんはきんぴらごぼうと、ピーマンの肉詰めだっけ?」
「はい」
拓海さんが前に好きだと言っていたおかずだ。
お弁当のおかずにも良さそうだから、いつか作ってあげたいと思っていたけど……。
そんな日が来るのかな。
「じゃあ、下ごしらえね。中島ちゃんはごぼうと人参のささがきをまず作ろうか。包丁じゃなくて、ピーラーで簡単にできるから」
栗原さんにピーラーを貸してもらった。
「で、ささがきにしたゴボウはアクを抜く為に、酢水につけてね」
「栗原さん、私もピーラー必要です!」
まりえちゃんが言った。
「もう一個あるから大丈夫。まりえちゃんはジャガイモ、にんじん、玉ねぎの皮むきね。玉ねぎはピーラー使っちゃダメよ」
栗原さんに言われ、まりえちゃんと作業を始める。
キッチンはエル字型で、三人で料理していても余裕がある。
家族向けのキッチンって感じ。
広いキッチンで拓海さんと一緒に料理したら楽しそうだなと無意識に考えてハッとする。
気を抜くとつい拓海さんの事ばかり浮かんでしまう。
やっぱりスマホの電源消したままはマズイかな。