雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
拓海さんの気持ち
拓海さんは私をタクシーに乗せ、行き先に東京駅近くのシティホテルの名を口にした。ドキッとした。このまま拓海さんに抱かれるかもしれないと思ったら体が熱くなる。
だけど、拓海さんは黙ったままで、今の私たちに甘い雰囲気はない。
後部座席の隣で、私の手をぎゅっと握りしめたままの拓海さんは、明らかに怒っている。その横顔からは私を抱くなんて事は少しも考えていないよう。
きっと期待しているような事にはならないのだろう。多分、私と話し合う為にホテルを選んだんだ。
自宅はパパラッチがいるし、お店では人に話が聞かれてしまうし。そう考えるとホテルという選択肢は当然だった。
こんな時までも、拓海さんに抱かれたいと思っていた自分に呆れる。
タクシーは首都高を走り、30分ぐらいで目的のホテルに着いた。
ホテルに着いても拓海さんはまだ私の手を握りしめたままだ。まるで私が逃げる事を警戒しているみたい。
逃げたりなんかしないのに。
レセプションカウンターでチェックインをしている時も、エレベーターに乗っている時も、拓海さんは私の手を放さなかった。
一体何を考えているんだろう?
険しい表情で黙っている拓海さんが怖い。
だけど、拓海さんは黙ったままで、今の私たちに甘い雰囲気はない。
後部座席の隣で、私の手をぎゅっと握りしめたままの拓海さんは、明らかに怒っている。その横顔からは私を抱くなんて事は少しも考えていないよう。
きっと期待しているような事にはならないのだろう。多分、私と話し合う為にホテルを選んだんだ。
自宅はパパラッチがいるし、お店では人に話が聞かれてしまうし。そう考えるとホテルという選択肢は当然だった。
こんな時までも、拓海さんに抱かれたいと思っていた自分に呆れる。
タクシーは首都高を走り、30分ぐらいで目的のホテルに着いた。
ホテルに着いても拓海さんはまだ私の手を握りしめたままだ。まるで私が逃げる事を警戒しているみたい。
逃げたりなんかしないのに。
レセプションカウンターでチェックインをしている時も、エレベーターに乗っている時も、拓海さんは私の手を放さなかった。
一体何を考えているんだろう?
険しい表情で黙っている拓海さんが怖い。