雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
昨日着ていた、ジーパンにシャツと、ベストを着て身なりを整える。メイクも簡単だけどして、何時かと思ってスマホを見ると着信がいっぱい溜まっていた。

何事かと思って見ると、久保田からのもので、嫌な予感がする。
しかし、久保田だけではなく、佐伯リカコのマネージャー森さんからも来ていた。

メッセージアプリを見ると、久保田から電話下さいとだけ出ていた。時刻は昨日の夜11時。

拓海さんと甘い時間を過ごしていた頃だ。
昨夜から今までスマホの存在は完全に忘れていた。

「奈々ちゃん、何かあった?」

カーキ色のカットソーにジーパン姿の拓海さんが心配そうにこっちを見る。
やっぱり私服の拓海さんもカッコいい。

いや、今はそれ所ではなく……。

「久保田から電話があったみたいで」

拓海さんが苦笑い。

「なんか久保田君の名前を聞くとトラブルの匂いしかしないね」
「やめて下さいよー」
「冗談。電話してあげれば」
「はい」
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