雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
11月に入ると総務部は創立記念パーティーの準備で慌ただしくなった。特に拓海さんは普段の業務に加えて司会進行という重要な役をやる事になり、各部署との打ち合わせなどで忙しそう。
「中島さん、打ち合わせをしたいのですが、今、大丈夫ですか?」
忙しい拓海さんが庶務係までやって来て、私を呼んだ。
オフィスでの拓海さんは無表情でちょっと怖い。
私たちがつき合っている事はまだ内緒にしてある。内緒にしておいた方がいいと言ったのは拓海さん。
恋人のふりをする事は佐伯リカコの不倫の手助けをする事になっていたので、ごく一部の人からお叱りのメールを拓海さんは頂いているようだ。
つき合っている事を公表して私にもそんなメールが送られて来たりする事を拓海さんは物凄く心配している。
それぐらい私は平気なんだけど、でも、今は拓海さんの為にも余計な波風を立てない方がいいと思って内緒にする事にした。
「雨宮課長、大丈夫です」
眼鏡越しの目と合うと、つい表情が緩みそうになる。
昨日は日曜日で、一日中、拓海さんと一緒にいて幸せだった。
「会議室が空いていないので、カフェバーで」
拓海さんとカフェバーで打ち合わせなんて嬉しい。
スキップしたいのを我慢して、拓海さんの半歩後ろを歩いた。
「中島さん、打ち合わせをしたいのですが、今、大丈夫ですか?」
忙しい拓海さんが庶務係までやって来て、私を呼んだ。
オフィスでの拓海さんは無表情でちょっと怖い。
私たちがつき合っている事はまだ内緒にしてある。内緒にしておいた方がいいと言ったのは拓海さん。
恋人のふりをする事は佐伯リカコの不倫の手助けをする事になっていたので、ごく一部の人からお叱りのメールを拓海さんは頂いているようだ。
つき合っている事を公表して私にもそんなメールが送られて来たりする事を拓海さんは物凄く心配している。
それぐらい私は平気なんだけど、でも、今は拓海さんの為にも余計な波風を立てない方がいいと思って内緒にする事にした。
「雨宮課長、大丈夫です」
眼鏡越しの目と合うと、つい表情が緩みそうになる。
昨日は日曜日で、一日中、拓海さんと一緒にいて幸せだった。
「会議室が空いていないので、カフェバーで」
拓海さんとカフェバーで打ち合わせなんて嬉しい。
スキップしたいのを我慢して、拓海さんの半歩後ろを歩いた。