雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
※※※
会いたい人がいる。だけどその人が誰かわからない。いつも私を優しく見守って、甘やかしてくれる人……。
あなたは一体誰……?
「う……ん」
よく眠った気がする。
眠る前は明るかった窓の外のベランダが暗くなっている。
今日退院して、雨宮課長に迎えに来てもらって、お母さんも一緒にマンションまで来て、それで眠くなって……と、眠る前の事を思い出す。
背中に温かいものを感じてぼんやりとしていた意識がくっきりした。
誰かが私の背中をすっぽりと包むようにくっついている。
誰?
首を後ろに向けると、「奈々ちゃん、起きた?」と聞かれた。
この穏やかな声は雨宮課長!
心臓が大きく高鳴った。
頭の中でアラームが鳴る。
緊急事態。ベッドの上で後ろから雨宮課長に抱きしめられている!
逃げ出そうにも、どう逃げたらいいのか。
頬が熱くなっていく。
鼓動がうるさい程鳴っている。
男性にこういう事をされるのは慣れていないから困る。
最後にこんな風にベッドで男の人と横になったのは……大学生の時だ。
成瀬君以外の異性とこんなに近い距離でいた事はない。
まさか、このまま雨宮課長に襲われるの?
会いたい人がいる。だけどその人が誰かわからない。いつも私を優しく見守って、甘やかしてくれる人……。
あなたは一体誰……?
「う……ん」
よく眠った気がする。
眠る前は明るかった窓の外のベランダが暗くなっている。
今日退院して、雨宮課長に迎えに来てもらって、お母さんも一緒にマンションまで来て、それで眠くなって……と、眠る前の事を思い出す。
背中に温かいものを感じてぼんやりとしていた意識がくっきりした。
誰かが私の背中をすっぽりと包むようにくっついている。
誰?
首を後ろに向けると、「奈々ちゃん、起きた?」と聞かれた。
この穏やかな声は雨宮課長!
心臓が大きく高鳴った。
頭の中でアラームが鳴る。
緊急事態。ベッドの上で後ろから雨宮課長に抱きしめられている!
逃げ出そうにも、どう逃げたらいいのか。
頬が熱くなっていく。
鼓動がうるさい程鳴っている。
男性にこういう事をされるのは慣れていないから困る。
最後にこんな風にベッドで男の人と横になったのは……大学生の時だ。
成瀬君以外の異性とこんなに近い距離でいた事はない。
まさか、このまま雨宮課長に襲われるの?