雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
「中島ちゃん、グループ会社に出される所だったんでしょ? ギリギリ総務で引き取る事が出来たのは拓ちゃんが頑張ったからなんでしょ」
中島さんがグループ会社行きになる所まで知っていたとは。さすが元社長秘書。本当に栗原は社内の事情をよく知っている。
「その話、中島さんには言うなよ」
「どうして? 雨宮課長が助けてあげましたよって言えばいいじゃん」
「恩着せがましい事はしたくないんだ。真面目な中島さんの事だから気にするだろう」
「やっぱり拓ちゃんってさ」
栗原がじっとこっちを見る。
「何だよ」
「いい奴だね」
いきなり褒められて照れくさい。
「あ、顔が赤くなった。照れてるんだ」
「からかうな」
「可愛いねー。そういう所。拓ちゃん、愛しているわ」
「おう。俺も愛しているよ」
いつもの軽いノリでやり取りをしていたら、喫煙室のドアが開いた。
「あ、中島ちゃん」
入り口には青白い顔をした中島さんが立っていた。
中島さんがグループ会社行きになる所まで知っていたとは。さすが元社長秘書。本当に栗原は社内の事情をよく知っている。
「その話、中島さんには言うなよ」
「どうして? 雨宮課長が助けてあげましたよって言えばいいじゃん」
「恩着せがましい事はしたくないんだ。真面目な中島さんの事だから気にするだろう」
「やっぱり拓ちゃんってさ」
栗原がじっとこっちを見る。
「何だよ」
「いい奴だね」
いきなり褒められて照れくさい。
「あ、顔が赤くなった。照れてるんだ」
「からかうな」
「可愛いねー。そういう所。拓ちゃん、愛しているわ」
「おう。俺も愛しているよ」
いつもの軽いノリでやり取りをしていたら、喫煙室のドアが開いた。
「あ、中島ちゃん」
入り口には青白い顔をした中島さんが立っていた。