雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
雨宮課長が戻って来てから料理を注文した。
今日は奮発して一番高い松茸の釜めしコースにした。
釜めしのほかに天ぷらとお刺身に松茸の土瓶蒸しがついたものだ。
雨宮課長に喜んでもらいたかった。
奢ると言うと気を遣われそうだから、支払いは帰りにさり気なく払うつもり。
今、テーブルの上では松茸ご飯が入った一人分ずつのお釜が蓋をした状態で火にかけられている。
火が消えてからお召し上がりくださいと、店員さんに言われ待っている所だけど、早く食べたい。
お釜から流れる湯気は松茸の高貴な香りで溢れている。なんて美味しそうな匂いなんだろう。
「中島さん、まだ火ついてるから」
お釜をじっと見ていたら、からかうような調子で雨宮課長に言われた。
「わかっていますよ。ちゃんと待てますから。雨宮課長こそ、まだ開けちゃダメですよ」
目が合うと雨宮課長が笑う。
会社では見られない砕けた表情。
なんか嬉しい。課長が気を許してくれているみたいで。
さっきは栗原さんとのりやり取りを聞いて、落ち込んだけど、今は一緒にいられるから幸せ。
どうして雨宮課長と一緒にいるとこんなに胸がウキウキと弾むんだろう。
今日は奮発して一番高い松茸の釜めしコースにした。
釜めしのほかに天ぷらとお刺身に松茸の土瓶蒸しがついたものだ。
雨宮課長に喜んでもらいたかった。
奢ると言うと気を遣われそうだから、支払いは帰りにさり気なく払うつもり。
今、テーブルの上では松茸ご飯が入った一人分ずつのお釜が蓋をした状態で火にかけられている。
火が消えてからお召し上がりくださいと、店員さんに言われ待っている所だけど、早く食べたい。
お釜から流れる湯気は松茸の高貴な香りで溢れている。なんて美味しそうな匂いなんだろう。
「中島さん、まだ火ついてるから」
お釜をじっと見ていたら、からかうような調子で雨宮課長に言われた。
「わかっていますよ。ちゃんと待てますから。雨宮課長こそ、まだ開けちゃダメですよ」
目が合うと雨宮課長が笑う。
会社では見られない砕けた表情。
なんか嬉しい。課長が気を許してくれているみたいで。
さっきは栗原さんとのりやり取りを聞いて、落ち込んだけど、今は一緒にいられるから幸せ。
どうして雨宮課長と一緒にいるとこんなに胸がウキウキと弾むんだろう。