雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
「中島さん、顔真っ赤だよ。急にどうした?」

一人であたふたしていると、課長が心配そうな目を向けてくる。
課長の愛しているに動揺しているのを知られたくない。

「えぇーと、その、あっ、釜めし、美味しそう」

蓋を開けると出来上がった松茸ご飯が顔を出した。

美味しそう。

とりあえず今は松茸ご飯をいただこう。

「いただきます」

手を合わせてから、お箸でご飯をひとつかみ。
口の中に入れた瞬間……熱い!

み、水! 

ない!!

「中島さん、熱かった?」

うんうん頷くと雨宮課長が席を立ち、どこからかお冷をもらって来てくれた。

「どうぞ」

渡されたお水をいただく。

助かった……。

安堵の息をつくと、雨宮課長が突然笑い出した。
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