雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
帰りに支払いをしようとしたら、もうお会計は終わっていますって言われて驚いた。課長、いつの間に払ったの?
「私に払わせて下さい。今日は課長にお礼をするつもりでご飯に誘ったんですから」
店の外に出て課長に言った。
「いいよ。ハンカチを貸したぐらいで」
「それだけじゃありません。グループ会社に出向にならなかったのは雨宮課長のおかげだと聞いています。ですから、そのお礼をさせて下さい」
眼鏡の奥の瞳が驚いたように瞬きをした。
「栗原さんに聞いたの?」
「いえ。人事部の友人から聞きました」
「そうか」
「どうして阿久津部長から庇ってくれたんですか?」
ずっと気になっていた。
雨宮課長は私の直属の上司でもなかったのに。
課長が考えるようにこっちを見る。
「中島さんが宣伝の仕事が好きで、いつも一生懸命だから」
課長が柔らかな笑みを浮かべた。
月明りに照れされた表情がとても優しい。
雨宮課長……。
違う部署だったのに見ていてくれたんだ……。
グスン。嬉しい。
雨宮課長といると感動し過ぎる。
「私に払わせて下さい。今日は課長にお礼をするつもりでご飯に誘ったんですから」
店の外に出て課長に言った。
「いいよ。ハンカチを貸したぐらいで」
「それだけじゃありません。グループ会社に出向にならなかったのは雨宮課長のおかげだと聞いています。ですから、そのお礼をさせて下さい」
眼鏡の奥の瞳が驚いたように瞬きをした。
「栗原さんに聞いたの?」
「いえ。人事部の友人から聞きました」
「そうか」
「どうして阿久津部長から庇ってくれたんですか?」
ずっと気になっていた。
雨宮課長は私の直属の上司でもなかったのに。
課長が考えるようにこっちを見る。
「中島さんが宣伝の仕事が好きで、いつも一生懸命だから」
課長が柔らかな笑みを浮かべた。
月明りに照れされた表情がとても優しい。
雨宮課長……。
違う部署だったのに見ていてくれたんだ……。
グスン。嬉しい。
雨宮課長といると感動し過ぎる。