雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
今日は金曜日だし、誰かと約束があるのかもしれない。
佐伯リカコが頭に浮かぶ。
雨宮課長にニコッと微笑んで、それから課長も佐伯リカコに微笑んで、美男美女の2人の距離が縮まって、唇が重なって……。
いやー!
そんな所見たくない!
頭を振って想像をかき消していると、ポンと誰かに肩を掴まれた。
「え」
振り向くと、息を切らした雨宮課長が立っていた。
「待ったかな? 栗原から連絡をもらって急いで帰って来たんだけど」
コンビニのレジ袋を持った雨宮課長は走って来たような様子だった。
「いえ。あの、今来た所で」
「良かった」
「あの、すみません。私のせいで急いで帰って来てくれたんですよね」
「中島さんに早く会いたかったから走って来たんだよ」
胸がドクンって高鳴る。
それって……
「あ、ごめん。余計な事言った」
照れくさそうに雨宮課長が頬をかく。
課長の言葉が思いがけなくて胸がドキドキする。
きっと、どんな用事か気になったから早く会いたかったなんて言ったんだ。きっとそう。期待しゃダメ。
「えーと、家でいいのかな?」
「あ、はい」
雨宮課長と一緒に自動ドアを通り、その奥のエレベーターに乗った。
これから雨宮課長のご自宅に上がるんだと思ったら、さらに鼓動が速くなった。
佐伯リカコが頭に浮かぶ。
雨宮課長にニコッと微笑んで、それから課長も佐伯リカコに微笑んで、美男美女の2人の距離が縮まって、唇が重なって……。
いやー!
そんな所見たくない!
頭を振って想像をかき消していると、ポンと誰かに肩を掴まれた。
「え」
振り向くと、息を切らした雨宮課長が立っていた。
「待ったかな? 栗原から連絡をもらって急いで帰って来たんだけど」
コンビニのレジ袋を持った雨宮課長は走って来たような様子だった。
「いえ。あの、今来た所で」
「良かった」
「あの、すみません。私のせいで急いで帰って来てくれたんですよね」
「中島さんに早く会いたかったから走って来たんだよ」
胸がドクンって高鳴る。
それって……
「あ、ごめん。余計な事言った」
照れくさそうに雨宮課長が頬をかく。
課長の言葉が思いがけなくて胸がドキドキする。
きっと、どんな用事か気になったから早く会いたかったなんて言ったんだ。きっとそう。期待しゃダメ。
「えーと、家でいいのかな?」
「あ、はい」
雨宮課長と一緒に自動ドアを通り、その奥のエレベーターに乗った。
これから雨宮課長のご自宅に上がるんだと思ったら、さらに鼓動が速くなった。