ポケットに未練がましい恋歌を
「大弥です」「ひよりです」
照れながらの自己紹介の後
「20才、同い年だね」って笑い合って。
「俺のアパートに一緒に住もうよ。
ひよりの人生、俺が独占したいから」
まるでラブソングのようなプロポーズ。
熱烈な告白をされた私は嬉しくて、また泣き出しちゃった。
それから一緒に暮らしだして、甘々な時間を過ごしたね。
幸せだったなぁ。
だって大弥くんは私を抱きしめながら、たくさんのラブソングを歌ってくれたから。
嫉妬心が強くて、私が男性と話しただけで機嫌が悪くなっちゃう彼だけど……
それだけ愛されているんだ!
大弥君が私を縛るたび、喜びが沸き上がって幸せだった。