ポケットに未練がましい恋歌を




ピンポーン。
インターフォンがなった。


一か月ぶりに、大弥君が帰ってきてくれた!

寂し涙を流していた私だったけど

彼が家に帰ってきただけで、心が舞い上がってしまうから不思議。


廊下を浮かれ気分で走り、玄関へ。

鍵を開けようと手を伸ばす。

大弥君が、カギを回す方が早かったみたい。

私は涙を拭って、満面の笑身を浮かべ、ドアが開くのを待つ。

ゆっくりとドアが開いた。

やっと会える!大弥くんに!

なんて言おう?
とりあえず、お帰りかな? 

大好き!って微笑んで、抱き着こうかな?


……って ……えっ?

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