だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜
「えっ、ちょっ待って!?」
と慌てて追いかけるものの、私の足で馬に追いつける筈も無く。五分程走ってようやくブレイドに追いついた。
息を整えながら辺りを見渡すと、そこはどうやら城の周りの外壁のすぐ下だった。
「ブルッ」
「何……? って、扉? なんでこんな所に……」
ブレイドが鼻で示した場所には鉄製の大きな扉があった。それこそ、馬一頭が軽々通れてしまいそうな──。
「まさかここって……!」
「ブルンッ」
「っ、あなた本当に偉いわね〜〜っ!」
「ブブルッ!」
ある事に気づいた私は、どやぁ……とした顔つきのブレイドを見上げ、その頬を撫でる。
恐らくここはマクベスタがブレイドと共にこっそり出かける時などに使っていた裏口なのだろう。それを覚えていたブレイドが、私が外に出ようとしている事を察して連れて来てくれたのだ。
なんと賢い子。流石はマクベスタの愛馬ね。
私は当たり前のように鉄製の扉の鍵を開け、全体重を使い重い扉を開く。開いた扉を通り外に出てから、念の為にちゃんと施錠する。
……ようやく城の外に出られた。馬に乗るのは初めてだけど、多分きっと何とかなる。
だってゲームでフリードルが馬に乗ってるシーンがあったから! 兄に出来て妹に出来ぬ訳がないッ! キリッ!
「……よし、いざっ!」
意を決して馬具に足をかけ、持ち前の身体能力を全力で活かし馬に跨る。
おおう、アミレスって凄いな……マジで一発で乗れちゃったよ……。
手綱を握り、私はブレイドに語りかける。
「それじゃあお願い、ブレイド。北の方に行きましょう!」
「ヒヒーンッ!」
夜の王都に響く高らかな嘶きと共に、ブレイドは駆け出した。その振動も速度も凄まじく、気を抜いたら一瞬で振り落とされてしまいそう。
さぁ、行きましょう──緑の竜が眠る百年樹へと!!
と慌てて追いかけるものの、私の足で馬に追いつける筈も無く。五分程走ってようやくブレイドに追いついた。
息を整えながら辺りを見渡すと、そこはどうやら城の周りの外壁のすぐ下だった。
「ブルッ」
「何……? って、扉? なんでこんな所に……」
ブレイドが鼻で示した場所には鉄製の大きな扉があった。それこそ、馬一頭が軽々通れてしまいそうな──。
「まさかここって……!」
「ブルンッ」
「っ、あなた本当に偉いわね〜〜っ!」
「ブブルッ!」
ある事に気づいた私は、どやぁ……とした顔つきのブレイドを見上げ、その頬を撫でる。
恐らくここはマクベスタがブレイドと共にこっそり出かける時などに使っていた裏口なのだろう。それを覚えていたブレイドが、私が外に出ようとしている事を察して連れて来てくれたのだ。
なんと賢い子。流石はマクベスタの愛馬ね。
私は当たり前のように鉄製の扉の鍵を開け、全体重を使い重い扉を開く。開いた扉を通り外に出てから、念の為にちゃんと施錠する。
……ようやく城の外に出られた。馬に乗るのは初めてだけど、多分きっと何とかなる。
だってゲームでフリードルが馬に乗ってるシーンがあったから! 兄に出来て妹に出来ぬ訳がないッ! キリッ!
「……よし、いざっ!」
意を決して馬具に足をかけ、持ち前の身体能力を全力で活かし馬に跨る。
おおう、アミレスって凄いな……マジで一発で乗れちゃったよ……。
手綱を握り、私はブレイドに語りかける。
「それじゃあお願い、ブレイド。北の方に行きましょう!」
「ヒヒーンッ!」
夜の王都に響く高らかな嘶きと共に、ブレイドは駆け出した。その振動も速度も凄まじく、気を抜いたら一瞬で振り落とされてしまいそう。
さぁ、行きましょう──緑の竜が眠る百年樹へと!!